拝啓 貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格段のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
この度、「原子スケールシミュレーション活用セミナー2021」の開催をご案内いたします。当社が開発整備している「原子スケール材料シミュレータmatelier」の概要とその中核ソフトウェアである第一原理擬ポテンシャルバンド計算PHASE/0活用事例など、材料シミュレーションの最新情報をご提供いたします。今回は、新型コロナウィルス感染症の拡大状況ならびに拡大防止の観点から、オンラインで開催いたします。
社外からお二人の講師の方に、第一原理バンド計算を活用した最先端の研究成果をご紹介いただきます。「PHASE/0を使った表面・界面反応計算」では、主として半導体を対象に、表面・界面の解析事例をご紹介いただきます。デバイスの機能発現には異種材料間の界面が重要な役割を果たします。その原子レベルでの構造理解を通して、第一原理計算はデバイスの高性能化に貢献します。また「磁性材料特性の理論予測」では、まず希土類永久磁石材料の有限温度磁気特性に関する理論解析の試みと主要な結果をご紹介いただきます。既存の希土類磁性体の記述のみならず、新たな希土類材料の磁気特性の理論予測に成功した例や、実験では直接観測できない結晶粒間の磁気結合をシミュレーションで捉えた例など、元素戦略磁性材料研究拠点の主任研究者として約十年間研究してこられた成果です。続いて、最近話題のトポロジカル物質の解析についてもお話しいただきます。逆スピネル物質がワイル半金属として振る舞うことを理論的に予測した最新の研究成果をご紹介いただく予定です。
第一原理計算を利用して電子状態が求まりますが、その結果を実験と比較する際には物理現象の考察が重要になることが少なくありません。その中で第一原理計算による分光シミュレーションは、計算結果を測定値と直接比較できることに特徴があります。弊社からは、赤外・ラマン、X線など各種分光について、事例紹介を中心にご説明いたします。また原子の動きを目視で確認できる分子動力学計算は、様々な現象を理解する強力なツールですので、その効果的な利用をご提案いたします。特に、大規模な第一原理分子動力学計算では高性能計算機利用が望ましいところ、弊社は「富岳」等を利用するプロジェクトに参画する機会を得ることができました。その途中成果とともに、産業利用を想定したスパコン使用につきましてもご紹介いたします。
材料開発の効率化を図りたい方、実験結果の解釈に手際良くシミュレーションを活用したい方など、原子スケールの材料シミュレーション活用にご興味のある皆様のご参加をお待ちしております。コロナ禍での効率的な業務遂行、コロナ後を見据えた働き方改革にもシミュレーションをお役立てください。
日 時: | 2021年9月16日(木)13時20分から16時45分まで(接続開始:12時00分) |
会 場: | オンライン(Zoomウェビナー) |
定 員: | 100 名 |
主 催: | 株式会社アスムス |
参 加 費: | 無料(事前登録が必要です) |
お申込み方法: | 本セミナーは終了しました。多数ご参加下さり、ありがとうございました。 |
主な対象者: |
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時間 | 内容 |
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13:20~13:30 | 主催者挨拶 |
13:30~13:50 | 電子状態計算入門と原子スケール材料シミュレータmatelierご紹介
代表取締役 宇佐見 護 |
13:50~14:30 | 【特別講演】PHASE/0を使った表面・界面反応計算 大阪大学大学院 工学研究科 山崎 隆浩 先生 |
14:30~15:15 | 【お客様ご講演】 東北大学大学院 工学研究科 土浦 宏紀 先生 |
15:15~15:30 | 休憩 |
15:30~16:00 | 第一原理バンド計算を活用した分光データ解析
技術部 主任研究員 田上 勝規 |
16:00~16:30 | 材料開発のための分子動力学計算
技術部 主任研究員 甲賀 淳一朗 |
16:30~16:45 | 閉会の挨拶 |
※ プログラムは都合により変更となる場合がございます。予めご了承ください。
本セミナーはZoomウェビナーを利用してオンライン開催で開催します。お申し込み下さった方に、メールで接続情報をお知らせします。
メール: | seminar2021 @asms.co.jp |
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電話: | 03-6450-2531 |