株式会社アスムスは本日を持ちまして設立十周年の節目を迎えることができました。 これもひとえに、皆様方の温かいご支援とご協力の賜物と深く感謝申し上げます。
弊社が設立された2012年は、スーパーコンピュータ「京」が完成した年でした。 それが今日では、後継のフラッグシップスパコン「富岳」が実用に供されており、その性能向上は百倍以上と言われています。 身近に利用できるパソコンやPCクラスターについても、百倍には及ばないものの性能は着実に向上しており、材料シミュレーションを含むHPC, CAEに利用可能な計算機資源はますます充実しています。 そしてハードウェアだけでなく、ソフトウェアも改良され、新たな解析機能が利用可能になり、また、使い勝手が向上しています。 シミュレーションは役に立つ技術として、今後より一層社会に浸透していくものと期待しております。
一方この十年の間には、関連技術分野での目覚ましい発展もありました。
特に情報科学分野の進展は際立っており、これと結びついた材料開発は「マテリアルズインフォマティクス」と呼ばれ、役立つ技術として定着しつつあります。
情報科学の手法を活用するためには多数のデータが必要であり、その生成の一翼を材料シミュレーションが担います。
さらに、近い将来材料シミュレーションでの実用化が起こり得る技術として、量子計算も注目に値します。
計算量、すなわち解析に要する計算機資源の考え方を質的に変革する可能性を秘めています。
新技術を含む高品質なサービスをお客様にお届けすることを目標として、従業員一同、精励する所存にございます。
今後とも皆様の弊社に対する変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう、心よりよろしくお願い申し上げます。